当院は院内処方にて対応している事が多いですが、現在多くの薬剤で出荷制限があり、手配に苦慮しております。
すでに学会でも話題になっているエルデカルシトールもそうですが、
オルメサルタン、トコフェロールニコチン酸、ベニジピン、アルファカルシドールなどもなかなか手配に苦慮しております。
メーカーなどを問わず卸に依頼したりしておりますので、先月もらった薬とメーカーが異なるという事が増えてくると思われます。
安定供給は、薬の製造メーカーとしては最重要な事案と思いますが、日医工のトラブルなどがあると、他社とすれば日医工分まで増産しなくてはならず大変なようです。
加えて薬価の抑制がきついので、新しく手を挙げるメーカーもなく、利益がないと撤退すらするのが資本主義の姿であり、薬の調達困難は今後も続きそうというのが印象です。
国としても第二の日医工、小林化工を出さないようより監視を強化しており、多くの薬のメーカーも対策に力を入れる分、そこにもコストがかかりますので、利益の低い薬はより作られないという状況が背景にあります。
当院も色々と考えながらやっていきます。
今後は安定供給できる会社が薬の採用の時の基準の一つになります。
