昨年も6月から増加し、7月にはピークを迎えたコロナですが、今年も同様の気配が見られます。
幸いにガイドラインがありますので治療方針にはさほど困ったりはしませんが、診察→検査→結果→説明の中でかなり説明をするところが多く、やはり一人で20分程度はかかっています。
現在発熱外来が30分間隔です。20分をコロナにとられると10分で一般診察を行い、また次の発熱外来にということになるとどうしても一般の方においても待ち時間が長くなる傾向があります。
一般診察の方にも負担がかかる時期になっています。
月曜日もそうでしたが、本日も発熱外来枠が早い時間に埋まっています。
最近はテレビでも流行状況等のアナウンスは少なく、流行があることすら知らない方がほとんどかと思います。
流行時期は感染対策をする方が楽です。かかった人はやはりしんどそうな方が多いです。後遺症も多い病気です。
特に今年は春のワクチン接種がありませんでした。
昨年秋のワクチンは変異により効果が落ちるだけではなく、昨年秋に打ったワクチンの抗体価そのものの数字も下がってきている時期で、今年は感染についてはかかりやすい環境です。
またマスクについてはウイルス減少効果が期待できますが、かかった側がつけていないことでウイルスが多く散布される可能性、受け手側がマスクをしていない事でウイルスを多く吸い込む可能性がありともに懸念されます。ウイルス量の多さは重症度の強さと関連が指摘されています。
今年はこの観点からも流行の山が高くなる可能性があるように思います。
かかりにくくするためのマスクという考えのみならず、かかっても軽く済むためのマスクという考え方もあります。かかった=マスクに効果がないとは言い切れないのが難しいところです。
そのため人の多いところや室内、公共機関を中心にマスク着用検討をお勧めしています。