医療法人 土橋内科医院

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コロナワクチン 秋冬接種について

3月31日をもちましてコロナワクチン秋冬接種を終了します。

この秋冬接種を持ちまして無料接種は終了です。

 

コロナワクチンは感染予防効果、重症化予防効果に優れていることがわかっています。

また副作用としては重篤なものは心筋炎がありますが、頻度としてはさほど心配になる確率ではありません。(打つのをためらうほどの確率ではないという意味です。)発熱、疼痛、倦怠感等がメインの副作用になります。

なお全死亡率は非接種者と比べてワクチン接種者が低くなっています。

コロナ関連死が大きく減ることはもちろんの事、コロナ以外の死亡率の比較でも非接種者と比較するとわずかに低下しています。

これはコロナ感染が急性症状以外にも免疫疾患を増やす、心疾患や脳疾患を増やす、体力の低下から誤嚥性肺炎を増やすなどコロナ感染で死ななくても別疾患で亡くなることが増えるからでワクチンがそれらを防いでいるからという説もあります。

ワクチン副作用で心配された心筋炎だけを見ても、コロナ感染そのものも心筋炎を起こすこと、ワクチンでコロナ感染での心筋炎そのものを減らせることから、トータルで見た心筋炎の頻度はワクチン接種群の方が低くなっています。

 

そのため安全性という観点で見た場合ワクチン接種をためらう理由は科学的にはありません。

それが当院がワクチン接種を推奨し続けている理由です。

 

ワクチンの弱点としては効果の持続が乏しいこと、ウイルスが変異するほどに効果が落ちることから、適宜アップデートを行うことが重要です。

1年以内のワクチン接種者と1年を超えたワクチン接種者では約3倍の肺炎率になりますので、ワクチン接種から時間がたっている人(10か月以上や1年以上)はぜひアップデートをお願いします。

 

すでに最終発注を終えていますので、当院のワクチン予定量が埋まり次第、予約を終了します。

 

なお4月以降のワクチンについては有料になる見込みです。

秋冬1回を想定しているため、65歳以上などの補助は秋までありません。

春・夏については自費接種は可能かもしれませんが、薬価等まだ確認できていません。

補助がついても7000円と高額になる見込みですので、自費接種はさらなる高額が想定されています。

無料のうちに打ってない方は打つことをお勧めします。

 

また昨日の報道によると4月以降は抗ウイルス薬の公費負担もなくなります。

薬価はパキロビッドパックは5日間で99027円、ラゲブリオは5日間で94312円、ゾコーバは51852円の予定です。保険適応ですのでその3割(人によって2割、1割の方も)

3割負担の方は抗ウイルス薬だけで3万円近くかかる見込みです。

なお入院で使う点滴の抗ウイルス薬であるベクルリー(中等症以上の人用のウイルス薬)は約38万円の薬価です。

 

ワクチン代が惜しい→打たずにコロナ感染→抗ウイルス薬が高いからやめる→重症化などが増えれば入院がパンクする未来が見えます。

昨日ですらコロナで入院依頼を行った際かかった時間は約2時間で、当院の外来スケジュールは大幅に狂いました。(昨日の方は一般の方も待ち時間長かったと思います。)

 

明確に嫌でない限り、極力コロナのワクチンは打っておいてください。特に無料の期間に打っておくことをお勧めします。

そして有料になってもワクチンを定期的に打つことを強くお勧めします。

 

PS:下のグラフはワクチンで感染予防の効果があるというグラフです。


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