新型コロナウイルスはワクチン接種を複数回している患者さんほど、軽めな症状に見えることが多いです。
軽いからこそ新型コロナと思わない。
軽いからこそ出歩く。
軽い人の一部は熱すら出ない。
このような状況ですので行動制限はおこるはずがありません。
おそらく冬には第8波がでて流行があるものと考えています。
現在はガレージにて発熱、呼吸器症状(喉・咳・鼻汁)などを見ております。
すでにこの時期でもガレージ診察の枠がかなり診察の早い時間帯で埋まります。
このままでは冬のガレージ診察が回らない懸念が出ています。
しかし
症状が軽いから待合室で待つのが可能か?
ということは別問題です。
待合室で待ってもよい、診察室で診察可能かどうかはウイルスがもつ感染力によって決まります。
となるとどうしてもガレージ診察を変えるということは難しいです。
発症から1週間以上たった方などについては別途検討が必要ですし、嘔吐下痢などの新型コロナでも起こると言われる消化器症状までガレージ診察にするか?については議論があるところですが、極端な緩和(例:咳だけなので屋内で)は困難な状況です。
また嘔吐下痢もウイルスですので人にうつすという観点からは別室が望ましく、容易に待合室は使えません。
熱がなく喉が痛いだけなども同様にガレージ診察になります。
この冬はもう一つ診療所に困難があります。
それは薬が入ってこない事。
葛根湯、桔梗湯(喉)、麦門冬湯(咳・気管支炎・喘息)などの入荷も未定もしくはかなり遅れています。
またカロナール等も入荷が遅れています。
前回の第7波でもロキソニン等も出荷制限されました。
そのためほぼすべての風邪薬の対症療法薬がない状況になってきています。
結果風邪を引いた場合、風邪に効く薬はありませんのでといって帰ってもらうなどの可能性があります。
解熱剤くらいは出してほしいと思われると思いますので、最大限薬の入荷には努力を行いますが、状況としてはかなり危機感を持っており、病院よりまだ市販薬の方が残っているといった状況です。
寒くなってきましたが、新型コロナのみならず風邪にもご留意ください。
薬がない状況というのは症状緩和なしで自力で直すよりないですから。
体調には十分ご留意ください。