新年明けましておめでとうございます。
体調いかがでしょうか?
年始の来院として、年末年始に風邪をひいたが会社にいってよいか?いってよいという証明をもらってくるように会社から言われた。などの問い合わせがあることが予想されます。
当院を含めて、多くの病院は陰性証明は
出しません。
もしかしたら新型コロナかも?
ということなら発症から10日間は休むのが一番安心です。
当院は新型コロナウイルスのPCR はしておらず、検査対象外と判断すれば他院へ検査にはまわしません。
もちろん検査が必要と感じた場合の保健所への相談はします。
しかし検査をしないことと、新型コロナウイルスにかかっていないことはイコールではありません。
今の状況はゼロリスクを求めるのは無理な社会情勢ですし、新型コロナウイルスに関しての医療の逼迫が言われております。
加えて新型コロナウイルスのPCR 陰性でもかかっていない証明にすらなりません。
そのため、当院としても、医療ソースを出来ない陰性証明にとられるよりは、症状がある人を診察し投薬することに専念したいと思います。
具体的に
風邪をひいて10日間家にこもった。
風邪をひいて7日間家にこもった。
風邪をひいて二日前になおった。
今現在、風邪症状があるが新型コロナのPCR 陰性。
の四つの選択肢かあった場合
実際には新型コロナ感染症だった場合に人にうつしてしまう確率は
風邪症状があるが新型コロナのPCR 陰性が最も高く、選択肢の順に確率は低くなります。
PCR 検査は感度の高くない検査なので、検査陰性は検査後確率=検査前確率×(1-感度÷100)程度に残ります。
検査前確率はコロナらしさがどの程度あるか?
ですね。
熱があって味覚障害があって咳のある人だと検査前確率はかなり高い。
濃厚接触者と認定された場合もかなり高いはずです。
非濃厚接触者で無症状なら事前確率は低めです。
年末年始に風邪でしたという人は
発症から何日たったか、
いつなおったか?
を判断下さい。
PCR 陰性ならいいと思うようの会社なら、なおって二日たっていたら、PCR 陰性の風邪の人よりはリスク低いです。
それでは安心できないなら最低でも発症から一週間休みましょう。
仕事できるくらいです。少なくとも酸素が必要な中等症や重症ではないはず。
軽症例では七日後のウイルス量は極めて減っていて人にうつすレベルはもうないと思われます。
さらに発症から10日たつと本人が唾液で検査をしてもPCR で出ないレベルまでウイルスが減ります。
これは確定の陽性者の解除基準です。
つまり発熱後10日間家にこもった。というのは検査をしていないが陽性に準じたという最強の対応策ということになります。
以上の点から、会社へ行くかどうかを病院にのみ求めないようお願いします。
会社がどういうスタンスなのか?わからないといつから出社がいいのかわかりません。
なお当院に責任を取らせるため
ということならすべての答えは
風邪をひいたら発症から10日間休んで下さいという答えが一番リスクが低い答えです。
今は無症状からの感染が半分といわれる時期です。無症状ですらゼロリスクではありません。ましてや風邪の後のリスクをどうとるのがよいか?の基準に明確な答えはありません。
会社に余裕があれば、一番ゼロリスクに近い10日間休ませる、可能性が相当低ければいいなら7日間休ませるが妥当です。PCR 陰性のみを求めるよりは確実です。
社会の変化に対応して欲しいです。
休むなら診断書が必要という会社、学校は多いですが、医療ソースをそこに費やすのはもったいないというのが本音です。
風邪なら休んで当たり前というのが、with コロナの社会に求められていることです。
体調が悪いときは家にこもりましょう。なおってすぐという時期はこのご時世です。リスクはあると思っておいてください。